人気ブログランキング | 話題のタグを見る

記録

3週間が経ちました。
計画停電、鉄道ダイヤの乱れ、買い占め、人間性を疑うデマメール、そして水道水の放射能汚染…。
今までに経験したことのない事態に、ずっとピリピリと緊張で張り詰めていた東京の空気も、少しずつ日常に戻りつつあるように感じます。

水道水の乳児の摂取制限は解除されたけれど、大人には影響ないというけれど、
体には不自然なものであることには変わりなく、
職場で毎日、子どもたちに食べてもらうごはんをつくりながら、複雑な思いです。
化学調味料だって同じだと言われてしまうのかな…


いろいろなことを考えました。
様々な考えを知りたくて聞きたくて、新聞やブログをむさぼるように見つめる日々です。

電気は貯められないこと。
牛乳パックやペットボトルのふたや、世界を支える自動車部品、関東で食べられるおいしいお魚や野菜の多く(電気も…)が、東北から届けられていること。
多摩地区にある自分の家の水道水が、はるばる金町の浄水場から送られてきていること。
こんなことになって初めて知り、愕然としています。自分は自分がどうやって生活しているか、なんにも知らなかった。
街が節電モードになって初めて、普段は昼間も電車の車内灯がついていたことや、コンビニや自動販売機が無駄に明るすぎたことに気づき…。
原発のことも、自分はあまりに無知で、意見は述べられません。
ただ今はこわいとしか。

生活を、見つめなおすところにきたのだと思います。
それに至るための犠牲は、あまりにも大きくつらく悲しすぎたけれど…


宮城や仙台や福島ナンバーの車をたくさん見ました。心が痛みます。
住み慣れた土地を、こんな形で離れるのどんなにつらいだろう。

自分の毎日をしっかり生きるしかない。
わかっていても心は晴れたり曇ったり。
もうすぐ春がくるということだけが幸いのように感じます。
もしこれが、これから冬を迎えるという時期だったらと思うと…
東北に早くあたたかな春が届いてほしいです。
by tsubomi_hitotsu | 2011-04-01 22:35 | もろもろ


<< 岐阜へ >>